電通ジャパンネットワーク(DJN)は、広告をはじめ事業活動に関わるすべてのコミュニケーション活動を、人権の観点からも豊かなものにしたいと考えています。そのため、社員一人一人が人権について正しい知識を身につけて理解を深め、その知見を業務に生かしていくことを目指しており、DJN全体で各種の社員研修を定期的に実施しています。また社員の能力発揮のためにも、ハラスメントの防止を徹底し、社員の人権を守ることも、重要なテーマであると考えています。

研修などを活用した人権啓発

電通グループでは、人権尊重を社の存立基盤と認識し、倫理的かつ持続可能なビジネスの根幹をなすものとして推進するべく、グローバルで共通の「電通グループ人権方針」を定めています。

「電通グループ人権方針」の全文はこちらをご覧ください。

DJNでは、様々な人権啓発研修を体系的に実施しています。(株)電通での新入社員、キャリア採用社員、新任マネジメント職を対象とする階層別の研修、営業部門やクリエーティブ部門などを対象とする職域別の研修、およびDJN各社での研修なども含め、全社員が定期的に人権研修を受講することになっています。さらに(株)電通の人権教育責任者とグループ会社の人権教育統括者を対象に半期に一度の「DJN人権教育会議」を行っています。

人権の基本知識と広告表現の関わりについての解説をまとめたオリジナルのテキストブックを入社時に配布し、これまで継続してきた電通グループの人権啓発活動への理解促進を図っています。

また、広告の仕事で人権に適切に配慮するために、人権に関わる広告表現の過去事例を集めたサイト「人権college」を、社内イントラネットにアップしています。常時オンライン上で学び、知見を増やすことが可能になる、より良い広告コミュニケーションを追求し実現していくための取り組みです。

さらに、日常的に社員の意識啓発を図るために、人権関連の時事的なトピックスを紹介する「人権ニュースメール」を、毎月2回グループ内に配信しています。
ほかにも、世の中に発信する表現を常に適切なものにするために、広告表現と人権に関する相談窓口を開設し、グループ内からの相談に対応しています。

このほか、日本広告業協会で実施される人権関連セミナーなどに協力し、広告業界全体の啓発にも尽力しています。

人権スローガンとポスター制作

1988年より毎年、グループの社員と家族を対象に、「人権スローガン」の募集を行っています。「スローガン」と呼んでいますが、標語というよりは、広告コピーのように自由なスタイルで書かれたショートメッセージが集まる、当社ならではのユニークな活動になっています。2021年度は合計5,698点(社員の部4,752点、家族の部946点)の応募がありました。

人権スローガンの優秀品をもとに社員のアートディレクターが「人権ポスター」を制作しています。社内啓発として始めた取り組みですが、今では自治体や企業などからポスター貸出しのご要望があり、全国の人権啓発の催しで活用されています。

電通?人権ポスター2020年度(第33回)制作
ポスター写真:社会を変えるには時間がかかるけど、自分を変えるのに時間はいらない。

社会を変えるには時間がかかるけど、
自分を変えるのに時間はいらない。

【テーマ】
部落差別をなくすために

ポスター写真:夫は言う「こどもが生まれて妻は変わってしまった」妻は言う「こどもが生まれても夫は変わってくれなかった」

夫は言う「こどもが生まれて妻は変わってしまった」
妻は言う「こどもが生まれても夫は変わってくれなかった」

【テーマ】
ジェンダーの平等を実現するために

2019年度(第32回)制作
ポスター写真:身元は大丈夫?って、そんなこと聞くあなたこそ大丈夫?

身元は大丈夫?って、
そんなこと聞くあなたこそ大丈夫?

【テーマ】
部落差別をなくすために

ポスター写真:知らない文化を受け入れるたび、あなたの世界は広がっていく。

知らない文化を受け入れるたび、
あなたの世界は広がっていく。

【テーマ】
多文化共生社会のために

2018年度(第31回)制作
ポスター写真:差別の伝言ゲーム、私たちでもう終了です。

差別の伝言ゲーム、
私たちでもう終了です。

【テーマ】
部落差別をなくすために

ポスター写真:誰かを好きになることを嫌いにならないでください。

誰かを好きになることを
嫌いにならないでください。

【テーマ】
性的少数者の人権のために

2017年度(第30回)制作
ポスター写真:あの子と仲良くするかは自分で決める

あの子と仲良くするかは
自分で決める

【テーマ】
部落差別をなくすために

ポスター写真:育休とって、一番育ったのは、夫の考え方でした。

育休とって、一番育ったのは、
夫の考え方でした。

【テーマ】
男女共同参画社会のために

ポスター写真:「予約のとれないレストラン」が、車いすの私にはたくさんあります。

「予約のとれないレストラン」が、
車いすの私にはたくさんあります。

【テーマ】
障がい者の人権のために

2016年度(第29回)制作
ポスター写真:産む前から、わが子のいじめを心配する母親がいます。

産む前から、
わが子のいじめを心配する
母親がいます。

【テーマ】
部落差別をなくすために

ポスター写真:え?育休を取る理由ですか?<br>だって僕は「親」になったからです。

え?育休を取る理由ですか?
だって僕は「親」になったからです。

【テーマ】
男女共同参画社会の確立に向けて

ポスター写真:和の国なのに、和から出される人たちがいる。

和の国なのに、和から出される人たちがいる。

【テーマ】
在日外国人差別をなくすために

2015年度(第28回)制作
ポスター写真:お父さん。それ心配じゃなくて、差別だよ。

お父さん。それ心配じゃなくて、差別だよ。

【テーマ】
部落差別をなくすために

ポスター写真:余計なお世話で、救える人権がある。

余計なお世話で、救える人権がある。

【テーマ】
子どもの人権のために

ポスター写真:あなたが同性を愛せないのと、わたしが異性を愛せないのは、同じこと。

あなたが同性を愛せないのと、
わたしが異性を愛せないのは、同じこと。

【テーマ】
性的少数者の人権のために

2014年度(第27回)制作
ポスター写真:あなたのまわりに、いないんじゃない。あなたには、言えないだけ。

あなたのまわりに、いないんじゃない。
あなたには、言えないだけ。

【テーマ】
部落差別をなくすために

ポスター写真:「女性活用」その支配的な思考を正そう。

「女性活用」その支配的な思考を正そう。

【テーマ】
男女共同参画社会の確立に向けて

ポスター写真:子ども時代は、準備じゃなく、本番だ。

子ども時代は、準備じゃなく、本番だ。

【テーマ】
子どもの人権のために

人権アートプロジェクト

「人権アートプロジェクト」は、電通グループが継続してきた人権ポスター制作を、社会に開かれた活動へと発展させたものです。人権スローガンに合わせて、美術大学の学生がビジュアルデザインを考えるという、人権ポスターの共同制作プロジェクトです。

2007年度にスタートし、現在は、女子美術大学、武蔵野美術大学、京都芸術大学と協働しています。学生と電通のクリエイターが一緒にアイデア段階から検討を重ねて制作しています。2020年度は41人の学生が参加。これまでの参加者数は延べ約1,100人となっています。コロナ禍の影響もあり、リモートでの授業も初めて取り入れられました。広告の仕事で培ったコミュニケーションスキルを、社会の課題である人権啓発のために役立てる活動として取り組んでいます。

2020年度の人権アートポスター

「ハラスメント対策活動」について

電通では、2012年度に法令違反等に対応する社内通報制度「コンプライアンスライン」とは別に、ハラスメント関連の相談については「ハラスメント相談課」に機能一元化しました。

ハラスメント相談課は、電通各支社および社外に窓口を設け、社員の人権尊重はもとより働きやすい職場環境の実現と維持のため、各種ハラスメントから社内の人間関係、マナー違反や迷惑行為などの相談を受けています。また電通グループ各社のハラスメント相談窓口とも連携し、グループ全体でハラスメント防止に努めています。

加えて意識調査をもとにした個別の研修プログラムの実施、パワハラ/セクハラを未然に防ぐ社員啓発活動を行うとともに、ハンドブック「聞くに聞けないハラスメントの基礎知識」の発行、各対象者に合わせた研修や社内掲示板、各局HRMディレクターを通じての注意喚起を行っています。